前回富士山頂上山小屋でのアルバイトの概要てきなものを書きましたが、やっぱりキツイんじゃん!!って内容になってしまいました(;’∀’)
なので、今回は私が実際働いていた仕事内容について書いていきたいと思います。
私が二十歳の時に働いていたころの話で、10年以上前の話ですが、なんせ日本一高い山の上での生活ですので、今ともそんなに大きく変わっていないと思います。
ので、富士山でのバイトを考えている方、富士山でバイトする気はないけど、どんなことしてるのか気になる~と言う方に向けて書いていきますよー。
Contents
日の出前に起きて日が沈む前に寝る
富士山の山小屋と言えば宿泊施設がほとんどなのですが、私が働いていた「東京屋」はお客さんの宿泊はありませんでした。
なので、一番繁盛するのは日の出前後!
大体日の出が5時前頃なので、3時半に開店します。
なので起床は3時!!
自分たちの朝食は後回しです。
お客さんが落ち着いてきた6時くらいに朝食(ふりかけご飯)をいただきます。
夜は17時くらいに閉店だったかな?
自分たちの夕食を食べて19時過ぎには就寝です。
自家発電の電気を消すので真っ暗。
小屋の隙間から、まだうっすら明るい外の光がすこーし見えます。
女子の仕事は基本お勝手(厨房)
スタッフは、社長と常勤?の「おっちゃん」と「おばちゃん」を除いて10人でした。
女子はちょうど半分の5人。
女子の仕事はおばちゃんが率いてお勝手担当です。
「東京屋」はご飯処&土産物屋の山小屋なので、せっせと食事を作ります。
食事と言ってもメニューはうどんやラーメンです。確か900円くらいだったかな。
ひたすら茹でますw
他にはまとめて湯煎にかけてあるコーンポタージュ缶とおしるこ缶が減ってきたら補充したり。
一番後から入った私は販売員
私は女子の中で一番最後に山に入った下っぱだったので、忙しい時間帯は注文取ったり食べ物を運んだりのウェイトレスでした。
すでにラーメン茹で係とかは決まってましたからねー。
3時半に開店と同時に100人以上の客が押し寄せてきます(´゚д゚`)ひー
テーブルなんてありません。
寒さに震えてる客をギューギューに詰めて座ってもらい、その隙間を歩きながら注文を取っていきます。
どこの誰がラーメン頼んだかなんて完全に覚えてるのはムリw
いや、大体この辺で頼まれたってのは覚えてますよ?
と大声で言いながら配膳していきます。
でも基本的に自分が注文取ったとこに自分で運ぶのでそこまで迷子にはなりません。
ただ私も私も!といっぺんに頼まれるので全部覚えるのがムリなんですよね(-_-;)
とか
と言われることもたまにあります(;´Д`)
もちろん
と言って持ってきますが、たまにマジ切れしちゃうお客さんも。
いやいや、この状況見てよ~。下界のレストランじゃないから!!
と突っ込みたくなるのを抑えて謝りますが、それでもダメなときはおっちゃんや先輩男衆、社長に報告すると何とかしてくれます(;^ω^)
というか、謝罪を受け入れずにわめいてると「もう来んじゃねえっ」つってつまみ出されます。寒い店外にw
あとは「高い金とってぬるいラーメンだしやがって!!」とか言ってくるヤツとかもいたなぁ。
料金が高いのは食材と水とガスの運送費のせい。(ブルドーザーで週に1回運んでくる。)
ぬるいのは標高が高いから。(山頂では水の沸点が87℃くらい)
87℃でも十分熱々だけどね。
どこにでもワガママな人っているんです。
めっちゃ感謝される!!
先にイヤな客のことを書きましたが、こういう輩はほんの一部。
疲れ切ってる子供とかに先に配膳する時も、周りに一言声をかければ、みんな寒くてひもじいのに「仕方ないなぁ」「もちろんよ!」なんて言ってくれる優しさを持ってる人がたくさんいます!!
それに大勢の人たちは登頂の疲れと寒さに打ちひしがれているところに、私たちが暖かい食べ物を提供するので、めちゃくちゃ喜ばれます(*´▽`*)
接客の合間に、苦しそうな人に呼吸の仕方だとか、寒さ対策の小ワザとかを教えてあげたりするとより喜んでくれました。
親切なことをして人が喜んでくれると嬉しいよねー。
情けは人の為ならず!が私のモットーですw
たまにはチップも貰えちゃう?!
富士山には外国人もたくさん登ってきます。
スタッフで英語が話せる人はだ~れもいませんでしたが、身振り手振りでなんとかなってました。
そんな中、500円のチップを貰ったんです!
最初は500円玉を渡してくるので注文かと思ったら
と揉めましたが、結局押しに負けて受け取り社長に報告しましたが、「もらっとけ。」と言われたのでありがたくいただきました。
なんとゆーか、ほんとに嬉しかったです!
感謝の気持ちをなんとかコチラに伝えようとしてくれてる感じがすごくうれしかった!!
( ゚д゚)ハッ! まさに情けは人のためならず?!
イヤイヤ、現金が欲しいわけじゃ無いのヨ。。
日中はゆる~く接客
御来光の時間は店内はほぼカラ。
当然みんな御来光を拝みに外にでるからですね。
その後もしばらくはそこそこ客入りが多いですが、仕事は食事提供よりもお土産販売にシフトします。
富士山頂でしか手に入らない、キーホルダーやメダル。印鑑が押してある軍手なんかもありますw
一部のキーホルダーやメダルに、金具で日付を打ち込むという仕事も。
上の画像に移ってるやつがその金具。金具っていうかトンカチと数字の型だけどね。
このお土産はお客さんに人気でした。
喜んでもらえるしトンカチでキレイに打ち込めると楽しいので私は好きでした(#^^#)
休憩時間はなし
基本的に決まった休憩時間というものはありません。
ただ、朝の忙しい時間を除けば、そこそこのんびりしています。
適当に座って休んだりもできます。
常に社長が見てますから、初めはちょっと緊張しましたが慣れれば平気w
登山客とおしゃべりしたり、お菓子を一口貰ったり。
山頂はお菓子と言うものが基本ないので、この登山客からたまにもらうお菓子がちょ~美味しかった!!!
あ、あと定期的にコーヒーが配られます。
入れるのはおばちゃんとか私たち女子の仕事ですが。
コーヒー飲むとお腹が緩くなる私のような人には牛乳多めにいれてくれます。
飲み水はないんですが、沸かせば飲めるからなのか水分は基本コーヒーか紅茶です。
コレを1日に4,5回は出してたかな~。
これ飲むときは「休憩」って雰囲気になってましたね。
タバコ吸いながら仕事?!
あと皆、銜え(くわえ)たばこでお土産を売ってますw
もちろん必要なときはタバコを置いたり消したりします。
最初はびっくりしましたが、海外の土産屋とかを思えばそんなにおかしくもないんじゃないかと。
今はどうなんでしょうね~。
あの頃より禁煙は格段にうるさくなってますしねー。
でもね、富士山の頂上。なーんにもないんですよ!
遠くの景色はきれいだけど山頂は草も生えてないから虫も鳥も飛んでこない。
携帯もほぼ圏外。(今は山開き期間は各社がアンテナをたててるらしい。)
タバコぐらい大目に見てあげてよ~~と言いたくなる気もする(^^;だめ??
かく言う私もココでタバコを覚えてしまいました(*ノωノ)
一応女の子なのでさすがに銜えタバコはしませんでしたが。
今は禁煙に成功にしましたが、ここで吸い始めなければあんなに苦労しなかったのになぁ~~w
山小屋でバイトをする非喫煙者は、タバコの誘惑に負けないように注意・・・!w
水洗トイレのトイレ番
山頂にも水洗トイレあるんです!
ていっても上水道も下水道もありませんので飛行機のトイレみたいなやつ。
そして水鉄砲みたいなので便器内の汚物を流すタイプだけど私たちは水洗トイレって呼んでましたw
トイレの入り口に番台みたいなのがあって、そこでトイレ協力金という名目で200円を徴収する仕事です。(今は300円らしい。)
どうやら3つの山小屋で当番制でやってる模様。
山小屋には1円も入らないんでしょうからね。
でもこのトイレ番、やるのはおっちゃんと男衆だけでした。
女性も使うし女の子の方がいいんじゃ?とも思いましたが、トイレチップの習慣がない日本人がイチャモンつけてきたりするのかな?
スタッフ用のトイレは別( ;∀;)
ええ~!キレイなトイレあるなら富士山バイトもいいかも!!
と思った方、ゴメンナサイ。
スタッフは水洗トイレを使ってはいけません(;^ω^)
これは例え社長でもいっしょ。
いや、たま~になら使わせてくれますよ?試しにってことで。
私も1度だけ使いましたがキレイだったな~
で、スタッフ用のトイレは、「ザ・ボットン」です。もちろん和式。
山小屋の前にトイレ小屋があってそこで用を足します。
トイレットペーパーは持って行って、使用済みの紙や女性の生理用品は個室内のダンボールに入れます。
汚物は垂れ流しですw
小屋の外から顔を乗り出して見ればかなり下の方にスタッフ達のの汚物が流れてんのが見えます”(-“”-)”
で、昼過ぎにダンボール内の紙類は燃やします。
はっきり言ってトイレの中はものすーーーーーっごく臭いです!!!
鼻が曲がるっていうか目に染みるっていうか”(-“”-)”
私はここで特技を身に付けましたよ。
秘儀・口呼吸。
いやこれね、誰でもできるわ!って思ってるでしょ。
だけど口だけで呼吸しようと思ってても、ついふとしたときに鼻で吸っちゃって「うぐぅっ・・・!!」ってなるんですよ。
これが、完全にトイレ出るまで口呼吸できるようになりましたw
そしたら意外と一か月ストレスなくいけましたよ(*^^)v
人間慣れますから!
私はこのトイレで1か月過ごしてから、どこのきったないトイレでも平気になりましたw
無人キャンプ場もどんとこいです。
あとですねー、臭いもそうですが、暗いです。
雨が入ってくるからなのか窓もほぼなし。
昼間でも暗いけど夕方や明け方は真っ暗闇です。なので懐中電灯を持って行ってました。
まあ暗いのダメな人は山小屋でバイトなんかしないかな?
その他のお仕事
他のお仕事としては、ブルドーザーから荷物を降ろして保冷庫に運んだり、在庫を管理したり。
人が行かないところまで小さい重機で万年雪を取りに行ったり。(保冷庫の保冷剤にする。)
そういうお仕事もありましたが、それは男衆やベテランさんがやってましたね。
そういえばトイレ掃除も1回もやらなかった。
おっちゃんがやってくれてたのかな?ありがたいなー。
まとめ
以上が富士山頂上でのアルバイトの仕事内容です。
特別難しいことはないです。
一般的な接客業といっしょですね。
仕事内容よりも仕事環境に慣れることができるかどうかが、バイト生活を楽しく送れるかのカギとなることは間違いないでしょうねー(^^;
へば!おしまいっ
次は、住み込みしてなきゃ見れない富士山頂上の絶景について書こうかなー。
富士山頂上のバイト生活についてや募集要項についてはこちらで書いてます↓
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