こんにちは。ぽんごーです。
今回は私が二十歳のとき経験した富士山頂山小屋でのアルバイトについて書いていきたいと思います。
ええ、もう10年以上前の話になるんですが、ネットで拾った最近の情報を見たら
って感じだったので、これからバイトを考えている方の参考になるかなと。
また、富士山頂でのアルバイト、当時友人たちからはバイト前に
と散々な言われようでしたが、大声で言いたい。
「富士山頂でのアルバイト、絶対やった方がいいよー!!!」
だって、貴重な経験をお金払わずにできるんですよ??
それどころかお金貰えるし!!
一生の仕事にするって言ったらアレだけど、山開きしてる間の短期間。
絶対やった方がいいって!!(若い子なら!)
↑富士山頂山小屋「東京屋」での仕事内容は別記事で書いてます。
Contents
バイトへの応募
えー、なんせ10年以上前なので、私はフリーペーパーで置いてあった「フロムエー」で募集を見つけました(^^;
今ならインターネットで楽々ですね。
山小屋でのバイトは「リゾートバイト」のくくりになりますのでリゾバ.com
やアルファリゾートなどにあると思います。
ちなみに「富士山の山小屋でのアルバイト」といっても5合目か頂上までいろいろあります。
私が見つけたのも、8合目と頂上の山小屋がありましたが
という理由で迷わず頂上の山小屋「東京屋」へ応募w
履歴書かなんか送ったんだっけかな?
そしたら合格の電話がきました。
ちなみに私は夏休みの寮が閉まってしまうので、住み込みできるバイトを探していてたまたま富士山の山小屋での募集を見つけました。
運命ですねっ・・・!!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
山小屋によってはすでに募集も始まっているようです↓
登山口ごとに組合があって5合目から8合目までまとめて募集するみたいですね。
どこの山小屋に割り当てられるかはわからないようです。
頂上でアルバイトしたい人はリゾートバイト紹介サイトで探してみて下さい!
頂上までの行き方は選べる!!
前日に富士山のふもとまで行き、社長のお宅に泊まります。
1か月住み込みなので、小さいダンボール1個分の荷物は先にこの社長宅に送ります。
もちろん持って行ってもOK。
そして翌朝山小屋への物資と一緒にブルドーザーで山頂へ!!
希望すれば歩いて登山することも可能です。下山も同じ。
ブルドーザーですからガタガタぐらぐらは当たり前。しかも荷物の隙間に載るのでとっても窮屈。これに4時間乗ることを考えれば歩いて登るのもいいと思います(^^;
ちなみに公開しているわけではないですが、一般の方でも希望すれば上りは1万5千円、下りは5千円でブルドーザーに乗せてくれるんですって。
足が悪くて歩いて登山はムリだけどどうしても富士山頂に行ってみたい・・・!と言う人もいるかもしれませんもんね!
今もやってるかどうかはわかりませんが、荷物の運搬にブルドーザーを使っているのは現在も変わらないそうなので、頼めば載せてくれるんじゃないかなぁ。値上がりはしてるかもだけど。
私が登った日は天気が悪く頂上も真っ白。
(富士山頂での絶景についてはコチラで書いてます↓)
山頂には3軒の山小屋があるんですが、「東京屋」は宿泊をやっていないので、一番忙しいのは日の出の時間帯です。
なので私が着いたのが昼過ぎでしたから、人や店内を紹介してくれたり説明してくれたりでその日は終わり。
ご飯を作るのを少し手伝ってみんなでいただきますをします。
山小屋は家父長制?!
山小屋は昔の日本の家族のような「家父長制」のようなものがあります。
私が働いていた山小屋でも、一番偉いのは「社長」と呼ばれるいかにも厳格そうなおとうちゃん。
常にどっしり構えていて、店内の様子やスタッフの動きに目を光らせています。
そして「おっちゃん」「おばちゃん」と呼ばれる常勤?の気の強い60前後の夫婦。
おっちゃんは主に男衆のまとめ役で、おばちゃんはお勝手(厨房)で女子のまとめ役という感じ。
あとはみんなアルバイトですが、8年連続で来ているという「くにさん」と呼ばれていたベテランさんがリーダーのような感じでしたねー。
全然偉そうじゃなくて頼れるアニキと言う感じ(^^)
(富士山頂で迎えた変わった登山客や山小屋仲間についてはコチラで書いてます↓)
この「家父長制」を一番感じるのは食事時。
社長に一番いいおかずを配って、社長が箸をつけるまで他の人は食べちゃいけないんです!
そして、みんなが食べ終わるまで席を立ってはいけない!!
これが私にはキツかった・・・( ;∀;)
なぜなら私は食べるのが遅いんですよ~。
小学校の給食も廊下に出されて5時間目まで食べてた人ですから(涙)
今回はみんなで一つの長テーブルを囲んで、私が食べ終わるのをじっと待ってる状況・・・!!
しかも初日はそれを知らなかったので衝撃でしたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
おばちゃんに耳打ちされて慌てて食事が終わったフリをして解散後、厨房のスミでかっこみましたよw
なので連日早食いに挑むんですが、やっぱり遅い・・・!_| ̄|○
こっそり残して、食器を片付けながらもぐもぐしてました。
社長も気づいてたみたいですが、私も早く食べようと必死だったのが伝わったのかお咎めはなかったです(´▽`) ホッ
他の山小屋で働いたことのある人の話を聞くと、似たような感じで、私が働いていた山小屋に限った話ではないようです。
うちの社長はクビにすることはなかったですが、「今日中に荷物まとめて下山しろ!」と言うような社長もいるみたい。ひ~!
私の働いていた山小屋では主に叱るのはおじちゃんおばちゃんの仕事でしたね。
社長が怒るのはよっぽのとき。まあ、普段も怖そうだし私は必要なこと以外で喋ることは殆どありませんでしたが、カワイイ元気な女の子とはよく笑って話してましたw
お風呂は週に一度!
ちゃんとお風呂あるんですよ~。
といってもドラム缶風呂です。
そしてシャワーはないので、手桶で風呂のお湯をすくって洗う感じ。
バケツ1杯だけきれいなお湯を貰えるので、それを持って風呂場に行きます。
しかしですね、お風呂を入る順番は決まっていて、山に入った順番です。
もちろん一番は社長。
私の順番は最後から3番目。私の後が一緒に来た男の子で、最後がおっちゃん。
それでも私の番にはドラム缶風呂のお湯の色は真っ黒・・・!!
なかなか衝撃的でした(^^;
そしてそのお湯で身体や頭を洗いますw
下界での日常生活の中であれば、
「こんな他人の垢だらけの湯で洗うぐらいなら風呂入るの我慢するわ・・・」
って感じのお湯でしたが、なんせ2週間ぶり!!
喜んでありがたく洗わせていただきました(*´▽`*)
顔を洗うのと頭を最後に流すのにバケツの湯を使って終了!
山小屋に来て1週間は風呂に入れないルール
高山病を予防するためとかで、1回目の風呂日はスルーされます。
私は運悪く山小屋に来た前日が風呂日だったので、私が入れたのは13日後( ;∀;)
もう5日くらいで頭が痒くて痒くてたまりませんでした。が、10日過ぎるとちょっと馴れますねw
さらにですね、雨水を貯めて使っているので、降水量が少ないと風呂に入れませんΣ(゚д゚lll)ガーン
ということで、3週目はみんな入れず。
4週目の風呂日は、「ぽんごーさん達は明日下山するからいいでしょ。」という理由でスルー( ;∀;)
結局私が1か月働いて風呂に入れたのはたったの1回だけ!
下山するときとか髪は天然ドレッド状態でしたよw
でもホントに辛かったのは頭の痒さくらいで、寒いし乾燥してるからカラダの匂いや汗は気になりませんでした。
それに今となってはいい思い出!
若いころの苦労は買ってでもしろってね!!
このしんどい状況に太刀打ちできる意外な持ち物を別記事で紹介してますので、興味あれば是非。↓
ご飯は質素!
質素と言うか、朝昼は毎日同じです。
朝はふりかけご飯、昼はチャルメラの袋ラーメン。醤油か味噌は選べる。
私は100%醤油味でしたけどw
夜はご飯とみそ汁と簡単なおかず。基本的に肉はなし。
冷蔵庫なんてないですからね。
でもまあ、まずいとかじゃないし個人的にはそこまで苦じゃなかったかなぁ。
ちなみに隣の「扇屋」さんでは朝は毎日焼きたてパンが食べられるらしいという噂でした。
ちょっと羨ましかった。。。
8/15は神社からトンカツが配られる!!
8月15日は富士山が現れた日?だかで山頂にある浅間神社本宮の例祭があります。
ちょっとしたお囃子とかもありました。
さらに!山小屋のスタッフにはトンカツ用の肉が配られるんです~!!!
今もこの制度あるのかな??
1か月居てちゃんとしたお肉食べられたのはこの1回だけだったと記憶しています。
すっごく美味しかったしありがたかった~(´;ω;`)ウッ…
そしてお祭りの日という事で、社長からも「好きな飲み物を1本飲んでいい」と言われました~~(*^▽^*)
600円くらいで売ってるビールもOK。
やっぱりビール飲む人が多かったですね~。
残念ながら炭酸を飲めない私はコーンポタージュにしました(^^;
日本酒なら飲みたかったんだけど。
それでも普段甘いものを全く口にできなかったので最高に美味しかったです!
あ、標高の高いところでアルコールを飲むと普段より酔いが回りやすいそうですので弱い人は要注意ですよ~。
給料は最終日にまとめて手渡し!
給料は確か日給8千円だったかな。なので20万ちょっとを社長から手渡しで貰います。
まだ学生のハタチの私には大金!嬉しかったですね~(#^.^#)
ダンボール1箱分の荷物は自分の家に送ってもらい、他の荷物をリュック一つにまとめていざ下山。
5人ぐらいの仲間がこの日下山だったので、大砂走のルートで下山しました。
下山した後はタクシーでソッコー温泉!!
タクシーの中で自分が臭いんじゃないかと心配だったのを覚えています。
そして温泉とシャワーの気持ちいいことと言ったらもう・・・!!!
その後ペンションに泊まり、翌日友人(今の夫)を呼んで一緒に樹海散策したり富士急ハイランドに行ったりしたんでした。
当時は恋人ですらなくタダの友達。なつかしーなー。
さいごに
バイト全体の流れとしてはこんな感じですかね~。
長くなったので仕事内容やバイトでのメリットなんかは別記事に書いてます↓
今回の記事ではちょっとキビシイ面ばかり書いちゃったんですが、デメリットよりメリットの方が多いし、ほんとにおすすめですから!
富士山頂上のアルバイト!!
キャンプ好き、山好きの人はもちろん、そうじゃない人にとってもいい思い出になるはずですよ~(*’▽’)
へば!おしまいっ
その他の私がやったリゾートバイトor住み込みバイトに関しては別記事で書いてます↓
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