こんにちは。じょっぱりな看護師のぽんごーです。
介護施設で働いている看護師の方、もしくは介護施設への転職を考えている方
「オンコール」が負担になっていませんか?
自分一人で的確な情報を電話のみで集め、自分一人で判断し、指示しなければならないという重圧を感じている方は多いのではないでしょうか。
もちろん私もその一人でした。
そこで、私の働いていた施設の看護師たちが対策を練り、介護士へのオンコール対応指導を行った結果、オンコールへの負担が軽くなりましたので説明していきたいと思います!
まずはオンコール未経験の方のために、オンコールの必要性などから解説していきますので、必要ない方は目次からどうぞ。
注:この記事での「オンコール」とは老人介護施設の看護師のオンコールのことを指します。
オンコールの必要性について
そもそも、オンコールとは、医療従事者が患者の急変時に勤務時間外でも対応できるよう待機することを言います。
出勤しなければいけないところもあれば、電話対応のみというところもあります。
私の働いていた特別養護老人ホームでは電話対応のみでした。
特別養護老人ホームは看護師が夜間常駐しないところが圧倒的に多いです。
その場合、夜間は急変時やトラブル時も医療職ではない介護士だけで対応しなければなりません。
しかし、それでは適切な対応がわからず救えるチャンスを逃してしまう可能性があります。
そのために、状態を報告し、指示を仰げる存在「オンコール」が重要となってくるのです。
オンコールの負担とは
それではオンコールを持つ看護師にとって、何が負担なのか。
- いつオンコールの電話がかかってくるか、、、という不安・緊張。
- 自分一人で目の前にいない利用者の状況を把握し、的確な指示を出さなければいけないという責任。
- 介護士が利用者の状態の変化を重要と判断できず、もっと早い段階で連絡が欲しかった・・・!ということがある。
- 「こんなことで深夜に電話してこなくていいよ・・・」という内容のオンコールがくる。
これらの負担をどう軽減していくかが問題です。
対応策はあるの?
①、②について
いつオンコールが鳴るか・・・という不安・緊張や、自分一人で判断する責任の重圧に関しては対応策はありませんが、オンコールの質が上がれば、オンコールに対する不安・緊張も少しやわらぐのではないでしょうか。
③、④について
介護士からかかってきた利用者の体調不良のオンコール、情報が足りなくて苦労していませんか?
例:Ns「(外傷時)傷の大きさと深さはどれくらい?」
CW「これから見てきます!」
Ns「(下血があった時)血圧は?」
CW「まだ測ってません。」
などなど、看護師なら当たり前だと思っている情報も、介護士にとっては関連や重要性がわからないために同時に報告がなく、ひとつひとつ聞きださないといけません。
これはイライラするし結構なストレスです。
これは、マニュアルを作ることでずいぶんと楽になります。
外傷時にはこういう点を観察して報告、頭部打撲時はこういう点を観察して報告、
などのマニュアルです。
マニュアル作成のメリット
私の働いていた施設では、このマニュアルを作成・配布したことでオンコールの件数が減りましたし、オンコール時の対応も格段にしやすくなりました。
また、夜勤介護士からも「どういうときにオンコールすればいいか、何を報告すればいいかがはっきりしてストレスが減った!」という声も多かったです(*^^)v
デメリットはほぼありません。
私たちが作成したオンコールマニュアルは別記事で公開しています↓
介護士への緊急時対応の勉強会をするとさらにいい!
私が働いていた特別養護老人ホームでは、一部の介護職員より要望があり、「SpO2低下時の対応」や「頭部打撲時の対応」などをわかりやすく説明する勉強会も実施しました。
このような勉強会をすることで、介護職員の意識の向上も図ることができ、利用者の健康を守ることにつながるのです。
そしてそれは、オンコールの負担軽減にもつながります。
まとめ
・オンコールマニュアルの作成
・介護職員への勉強会実施
いかがでしたでしょうか。
上記のことをまだやっていない施設で働いている、という看護師は是非取り入れてみて下さい。
きっと、オンコールの負担が軽減するはずです。
以上、オンコールの負担を減らすために必要なことについて、でした。
へば!