看護師

公務員看護師って待遇いいの?元国立病院勤務の看護師が教えます。

こんにちは。じょっぱりな看護師のぽんごーです。

私は国立病院付属の看護学校を卒業した(といっても途中で独立行政法人国立病院機構になった)ので、そのままその独立行政法人国立病院機構の病院に就職しました。

独法になっても基本的な規則は「国家公務員に準ずる」という文面になっていて、あんまり変わりませんので、公務員看護師としてお話しさせていただきます。

公務員看護師って給料いいいの?
福利厚生は手厚いんじゃない?

と思っている人へ、公務員看護師の実際をお伝えしたいと思います。

公務員看護師の給料は?

総務省の発表では、看護師(地方公務員)の給与月額(全国平均)は

369,766円(平均年齢40.3歳) となっています。

参考元:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査

対する民間看護師(企業規模1000人以上)の給与月額(全国平均)は

344,800円(平均年齢35.1歳) となっています。

参考元:平成29年賃金構造基本統計調査

パッと見、公務員看護師の方が給与が高いですが、平均年齢も公務員看護師の方が高いですね。

基本的には勤続年数が長くなればなるほど基本給料は上がるので、私の見解では大差はないということになります。

実際の私の初任給は手取りで15,6万だったと記憶しています。

夜勤も残業もまだしていなかったですからね。

その後3年目で手取り24,5万でしたかねー。

8年目で副師長だった夫が手取りで30万に届くくらいでした。

私立病院は病院の規模や地域によって給料もピンキリなので、公務員看護師の方が給料がいい!とはいえません。

給料だけで見れば高くもなく低くもないといえるでしょう。

公務員看護師の待遇は?

休暇は多いの?

休暇は「有給休暇」「病気休暇」「特別休暇」とありますが、「有給休暇」はほぼ使えませんでしたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

年間20日の有給休暇が付与され、翌年にもちせるのですが、MAX40日という決まりがあるので、3年目以降は自動的にほぼ丸々残っている20日の有給は捨てられます。

退職時も「有給ってとれないんですか?」と言って初めて1日だけもらえました。。。

常に忙しい病棟でしたので、有給をとってるとその間は人員が補充されずに残ったスタッフに迷惑がかかるということで、皆泣き寝入りせざるおえないのです。。。

私の勤めていた病院だけなのだと思いたいですが、夫の病院(都内郊外の国立病院機構)も同様でした。

残業は多いの?

病棟によりますが、一般病棟は多いです。

私は外科病棟でしたが22時まで残業もしばしばでした。

そして1日3時間以上の残業はつけられないというルールがありました。

昼休憩も1時間取れることなんてほぼありません。

当然、係や委員会の仕事、看護研究なんかは時間外でやっていました。

友人が某大学病院勤務でしたが、看護研究に費やす時間も給料が出ると聞いて本当にうらやましかったです(-_-メ)

退職金は多いんでしょ?

ずばり、勤続年数×10万円です。

もちろん多少の前後はありますが、ほぼ上記の計算の通りです。

まあわかりやすいっちゃわかりやすいですかねww

公務員看護師のメリット

ここまで読んでいただいてわかるように、私は公務員看護師時代はほんっっとに大変な時間を過ごしたので、人におすすめできるものではありません。

しかし、そんな公務員看護師、実は就職先として人気なんです。倍率も高めです。

その理由を説明していきます。

子育て制度が整っている

143か所ある国立病院機構ですが、そのほとんどに保育園もしくは託児所があります。

また、私が体験談:妊娠してから切迫流産で会社からクビを宣告されるまでで書いたような

妊娠・出産で退職勧奨をされるようなこともありません。

なんたって準公務員ですから。

移動・転勤が可能

看護師はまだまだ女性が多いです。

結婚して夫の仕事に合わせて引っ越し、、というのは良くある話です。

普通の病院であれば当然一度退職して転職先を探すことになりますが、

国立病院機構は全国に143か所あり、その中で移動することが可能なのです。

まあすんなり希望通りに移動できる保証はないのですが、これも大きなメリットだと思います。

教育制度が充実している

プリセプター制度があり、認定看護師や専門看護師などの資格も積極的に取らせてもらえます。

勉強会も院内でちょくちょく開かれていました。

積極的に専門性を磨きたい!という人にはいいと思います。

給料が安定している

準公務員なので良くも悪くも給料が安定しています。

勤続年数によって年俸号も順当に上がっていきます。

とにかく安定して給料がもらえる方がいい!という人にはいいのかなと思います。

まとめ

私の勤めていた国立病院機構の病院の外科病棟は、休みも少なく残業も多い職場だったため、個人的にはあまりおすすめできません。

しかし、上記のような独自のメリットがあるのも事実です。

なのでそれらを天秤にかけて決めて下さいね。

 

公務員看護師に転職するには転職サイトを通した方が便利だと思います。

国立病院機構や県立病院、市立病院でも転職サイトに求人を出しています。

集団募集している時期に正規で応募すると倍率の高さから落ちてしまう場合でも、イレギュラーな時期の求人であれば雇用されやすいです。

転職サイトに登録だけして、情報を知ってる担当者にあたれば、内部事情なんかも聴けたりしますしね!

すぐに転職を考えていなくても、情報収集目的に登録することも可能ですので、是非活用して下さい。もちろん無料です!

 

以上、公務員看護師って待遇いいの?元国立病院勤務の看護師が教える内部事情!でした。

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