こんにちは。じょっぱりな看護師のぽんごーです。
私は、2人目妊娠時に切迫流産になり長期間休職しました。
そして職場から退職を迫られましたが、労働基準監督署へ相談に行き、無事退職は取り消されました。
産休・育休を取得し、現在復帰して働いております。
妊娠を理由に減給や雇止め、退職に追い込まれる女性はまだまだいます。
どうして妊娠すると退職を迫られるの?
どういうふうに退職を迫られたの??
と体験談を聞きたい方に向けて書いていきます。
クビを宣告されてからのお話しは次回。
私の体験談になりますが、参考になれば幸いです。
Contents
待望の妊娠から切迫流産へ
ある時、私は2人目の妊娠を自宅の検査薬で知り、すぐに上司へ報告しました。
その時点では会社側も産休・育休を取得することに好意的でした。
しかし、それから2週間後に腹痛を覚え、産婦人科を受診しました。
そして妊娠の確定申告と同時に切迫流産の診断を受けたのです。
私は今回の妊娠の前に3か月で流産、5か月で死産を経験していたので、とても怖かったです(´;ω;`)
切迫流産診断後の対応
医師より2か月間の自宅安静の指示を受けたため、診断書を会社に送付し休職の手続きをとりました。
このときもまだ会社からは「ぽんごーさんの復帰を待ってますよ!」と言っていただいていました。
復帰後の勤務を減らすことや、産休や育休の期間も会社側の方から具体的にしてくれました。
相談窓口は事務ではなかった
私が働いていたのは職員20数人のクリニックです。
大きな会社であれば窓口は事務でしょうし、事務手続きをするだけだと思います。
しかし、私の場合は相談窓口は理事という肩書の院長夫人でした。
普段職場で顔を合わせることはありません。
一般的にも妊娠・出産を理由に解雇等を迫られるのは、大規模な会社よりも小規模な会社の方が多いようです。
妊娠5か月で入院。さらに2か月の自宅安静指示
2か月の休職期間もあと少しで終わり!明後日からは復職だ!と意気込んでいたところ、またしても腹痛が。
ほんのすこーしですが出血もあったため受診しました。
結果、切迫流産で入院することに(涙)
上司からも「もう少しで復職だね!」と電話をいただいていたりしたので申し訳なく思っていました。
でもお腹の赤ちゃんの安全がいちばんです!
1週間で退院できましたが、さらに2か月の自宅絶対安静の指示が。
これを職場に報告したところ、雲行きがあやしくなってきました。
退職を勧められる
上司からは一応「つらいだろうけどお大事にね。待ってるからね。」
と言っていただいてはいましたが、窓口の理事からは
「今後医者から自宅安静解除されても働くの不安じゃない?心置きなく休むためにもいったん退職したらどうかしら?」
というようなことをちょくちょく電話で言われるようになりました。
そのとき上の子は保育園の年長です。
私が退職すれば強制的に保育園を出されてしまうため、卒園まであと1年もないこの時期に幼稚園に転園するのはかわいそうすぎます。
もちろん、産休手当・育休手当も高額になりますし、あるとないとでは大違いです。
以上の理由のため退職はできないことを説明し、一つの提案をしました。
産休に入るまで休職してもいいです!
会社にとって、復帰するのか自宅安静が続くのかわからない状態では、次の看護師を雇用できない!というのがあると思います。
なので、自宅安静が続けば傷病手当を申請して休職、自宅安静解除になれば傷病手当は申請できないし、当然給与もないけど休職。としておけば、私は収入が途絶えて困りますが、会社側として雇用の予定が立てやすいのではないかと考えたのです。
休職中の社会保険料は私も会社も払わなければいけませんが、そこだけデメリットを飲んでいただいて、退職はナシにして欲しいとお願いをしました。
さらに産休・育休明けは復職できなくてもかまいません!
産休・育休の間に他の人員を補充すると、復帰したときに人件費が過剰になる!というのが会社側にとって困ることだと思います。
なので、産休・育休をいただけるならば、復帰時に人手が余るというなら復帰できなくてもかまいません。との条件を提案しました。
これは、私が看護師のパートだからという事が大きいです。
今はどこでも看護師不足なので、そんなに選ばなければ仕事はいくらでもあります。
この条件ならば、会社のデメリットは産休に入るまでの残り3か月間の社会保険料と手続き諸々だけのはずです。
産休・育休中は会社側も社会保険料を免除されることになっていますからね。
私は妊娠・出産を理由に解雇することは違法であることを知っていたため、それを伝えてもよかったのですが、なんだか脅すようでイヤだったので、このような説得を試みました。
しかし・・・
無情なクビ宣告
退職はできないという旨を説明し、会社のことを考えて提案もしたところ、
「わかりました。相談してみますね。」
と電話を切りました。
妊娠の方は1か月で絶対安静は解け、残り1か月で自宅安静のみとなりました。
突然の退職届送付
そのころ、突然会社から封書が届いたのです。
嫌な予感がして開けてみると、1枚の手紙と退職届・退職時誓約書が入っていました。
ご丁寧に、退職届等には鉛筆で「こことここにサイン」などと記入されています(-_-メ)
手紙は理事からで、
(時候のあいさつ。)いかがお過ごしでしょうか。
ぽんごーさんのお腹の赤ちゃんが無事生まれてくれることをスタッフ全員が望んでいます。
前回お話しさせていただいた退職の件ですが、相談した結果退職していただくことになりました。
労務士さんに確認しましたが、〇月までの契約終了ということで問題ないという事でした。
つきましては、同封の退職届と退職時誓約書に必要事項を記入して返送してください。
ぽんごーさんと赤ちゃんの健康を心より願ってます。
・・・はあ?!これまで散々電話でやり取りしたのはなんだったの?!
気まずいからって相談もなしにいきなり退職届送りつけてくるってどういうわけ?!!
つーか「労務士に確認した」って書いてあるけど、妊娠による雇止めは違法ですから!!!
労働基準監督署に相談することを決意
「やっぱり退職でお願いしたい・・・」って言ってくるかなあ、というのは想定していましたが、いきなり退職届を送り付けてこられたのには頭にきました(怒)
電話で退職をお願いされたら、「妹が役所勤めで、妊娠中は雇止めとか退職は勧めることができないはずだって聞いたんですが・・・」とやんわり言う予定でしたが、向こうがそうやって一方的にやるなら、こっちもやってやる!!
そうしてじょっぱり(意地っ張り)で怒り心頭な私は、労働基準監督署に相談することにしました。
まとめ
理事は妊娠して1度目の切迫流産のあたりまでは「後に続く人のためにはぽんごーさんが産休を取るのはいい例になる」というようなことを何度か言っていました。
うちのクリニックで産休・育休を取得した人はまだ誰もいないんですよね。
つまり、私が「切迫流産で長期休職を繰り返し、そのまま産休・育休取得」することのデメリットは、社会保険料だけでなく「会社にとって困る前例となる」ということだったようです。あくまで推測ですが。
気持ちはわからなくもないですが、たとえ私が切迫流産で退職したという前例を作ったとしても、次の人が前例の通りにしなきゃいけないことはないんですけどね。。。
でもクビが宣告された理由はそれ以外に思い当たらないので、そうなのかなあと。
※ちなみにですが、妊娠や出産で不当な扱いを受けることは違法ですが、会社や他のスタッフにとって迷惑がかかることには違いありません。会社側と相談する場合には、「当然の権利よ!!」という態度ではなく、殊勝な態度でのぞみましょう。
以上、妊娠してから切迫流産で会社からクビを宣告されるまで、の体験談でした。
このあとの労働基準監督署に相談してからクビを取り消されるまでの話は次回のブログに書いていきます!