健康

湿布薬と貼るカイロの併用は要注意?!

こんにちは。ぽんごーです。

身体が痛いとき、痛いところに貼る湿布薬ってとてもメジャーですよね。

患者さんの話を聞いていると、内服薬に比べると副作用が気にならず気軽に使えるという方が多いです。

確かに病院では幼児にも処方されますし、ドラッグストアで市販もされています。

しかし、副作用はないかというとそんなことはありません!

今回は湿布の副作用・かぶれについてお話していきます。

湿布かぶれで皮膚が剝がれた!!?

湿布の副作用のひとつとして「かぶれ」があります。

正式には「接触皮膚炎」と言いますが、アレルギーのようなものです。

湿布に限らず、何らかのものが皮膚に触れることが原因でかゆみをともなう発赤や湿疹ができるものです。

私は小学校高学年のときに階段から落ちて首を痛め、病院から処方されたモーラスパップを首の後ろに貼りました。

貼って数分もするとジンジン、ヒリヒリと湿布を貼った場所が痛くなってきたのですが、湿布はスースーするものだという親の言葉を真に受けてそのまま我慢して寝てしまったんですね( ;´Д`)

何しろ湿布を張ること自体が初めてで、他にアレルギーもなかったもので・・・

翌朝、ものすごい痛みを我慢してそーっと剥がしてみると、ひどく痛いし、触るとなにかのシルが手につく・・・

家族に見てもらうと

「うわ!!四角く皮膚剥がれてるよ!!!」

という衝撃的な言葉がΣ( ̄ロ ̄lll)

実際には私は鏡で間接的にしか見えなかったのですが、まるで皮膚が丸ごと剥がれたかのようにじゅくじゅくとして赤くなっていました。ところどころ出血もしています。

そしてそれはきれいな長方形。。。

結局皮膚科に行って軟膏を出してもらい、1週間ほどでよくなりましたが、

当時ショートカットだった私は、後ろの髪の毛がちょうど傷にチクチクと当たって地獄だったのを覚えています・・・

今思えば、皮膚が剥がれたというよりは、ひどいかぶれでただれたような感じだったんでしょう。

(そう思いたい。皮膚剥がれるとかホラーじゃん。。。)

十数年後にもう一度貼ってみた

あれから十数年経って、昨年肘が痛くてモーラステープが処方されたので貼ってみました。

体質が変わったかもしれないし、薬も改善されたりしたかもしれないし!と思ったので。

しかしものの5分程でじんじんとしてきたため剥がしてみると、きれいに湿布の形の通りに薄く赤くなってました(;^_^A

私にはやはり湿布薬は合わないようですネー。

日光に当たっちゃいけない!?

湿布を貼った部分を日光に当てちゃいけないことをご存知ですか?

実は処方される湿布薬の袋の裏側にデカデカと書いてあるのですが、意外と知らない人も多いんです。

もしくは、書いてあるのは知っていても「私は大丈夫。」と高をくくっていたりする患者さんも結構いたりする。。。

いやいや、ナメちゃいけません。

紫外線に当たることで皮膚にかぶれの症状が出る「光線過敏症」は重症化するとただれて水泡ができたりします。

さらに、一度発症すると、その後湿布を貼っていなくても日光に当たるだけで再発したりすることもあるんです。

こわっ!!

あの小私の児時代のようなただれが日光に当たるたびにできるとか、考えるだけで恐ろしいです(-“-)

夏場は日に当たるようなところには湿布は貼らないとか、濃い色の羽織等(白い色や薄い色は紫外線を通す)で紫外線対策をするとか。

たったそれだけで「光線過敏症」「光アレルギー皮膚炎」が発症するリスクを減らせます!

湿布を常用される方は是非頭に入れておいてくださいね。

ちなみに湿布は剥がして4時間くらいは効果が皮膚に残りますので、その間は紫外線対策も必要ですので要注意!!

冬場はホッカイロとの併用に要注意!!

患者さんで、

「湿布して上から肌着着てホッカイロ貼ればすごくよく効くのよ~!」

なんて言う方が何人もいます。

しかし、夏場は紫外線が要注意ですが、冬場はホッカイロとの併用が要注意です。

そもそもホッカイロを貼るという前提で作られてない

各薬品の製薬会社は苛酷試験を行っていますが、薬剤情報を見るとそれも60度まで。

ホッカイロは最高65度くらいまで高温になる可能性があります。

2時間程度加温することで吸収濃度が上昇するデータが出ている湿布薬もあるそうですし、

実際私の働いているクリニックの患者さんで、これまでずっと貼っていてなんともなかったのに、上からカイロを貼ったらかぶれてしまった。という方もいます。

つまり、紫外線ほど明確に注意は喚起されていないが、カイロによる長時間の加温は副作用のリスクを高める可能性がある!と思った方がよいでしょう。

高齢の方は特にカイロ使いまくってるし、製薬会社で試験やってくれないかなぁ~。

まとめ

・湿布を貼ってヒリヒリするようなら一度剥がして赤くなったりしていないか確認する。

・湿布を貼った場所、剥がして4時間以内の場所には紫外線を当てない!

湿布を貼った上からカイロを貼るのは避けた方が無難。少なくともそのまま寝るのはやめた方がいいと思う。

 

今回は皮膚症状について書いていますが、湿布も貼りすぎれば胃腸症状とか腎機能障害とか出ることあるんですよ~。その話についてはまた今度。

寒くなってくると身体もあちこち痛くなってくる・・・なんて方は多いと思いますが、薬の副作用のことを知ってるだけで、対応が変わってくると思います!

湿布とはいえお薬ですから、安全につかってくださいね!!

 

以上、湿布薬と貼るホッカイロの併用は要注意?!でした。

 

 

 

POSTED COMMENT

  1. 通りすがりの薬剤師 より:

    薬局の薬剤師です。
    貼付剤についてですが、貼付部位をコタツ、使い捨てカイロ、電気毛布、シャワーやお風呂などで加熱すると薬物の吸収率が高くなるため、剥がす必要があるという点は製薬メーカー統一見解として注意喚起されています。
    (麻薬のデュロテップパッチが代表的な例です)
    もし見かけたら注意喚起してあげてください。

    • jopppari-ns より:

      コメントありがとうございます。
      私も外科病棟勤務時代、確かにデュロテップパッチを処方しての退院時指導時には「温めないように!」と注意喚起してましたね!
      通常のシップ薬も同様の注意喚起がなされてるんですね~。知りませんでした。
      これからまたホッカイロの季節になってきますので、患者さんたちに教えてあげたいと思います(#^^#)
      ありがとうございました。

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