こんにちは。じょっぱりな看護師のぽんごーです。
『インフルエンザ=高熱』と思っている方はまだまだ多いと思います。
実際その通りなのですが、ここ数年、熱が出ないインフルエンザが増えてきているんです。
特にインフルエンザワクチンを接種している場合には熱が出ない、もしくは出ても37度台の微熱・・・という事があります。(全員じゃないよ!)
って思ってる方!!それも間違いです!!
それではひとつずつ解説していきます。
Contents
インフルエンザワクチンは発症を予防できる!
インフルエンザワクチンを打っていても、インフルエンザウイルスが身体に入ってくるのを止めることはできません。
しかし、ワクチンを打ったことで作られた身体の中の抗体がインフルエンザウイルスの活動を抑え、発症を防いでくれるのです!!
発症しなければ、他の人に感染することもありませんし「インフルエンザにかからなかった」という状態であるといえます。
うーん、わかりにくいかなぁ~~(;´・ω・)
ワクチン接種による予防率は100%じゃない
これはインフルエンザワクチンだけではありません。
風疹や麻疹、おたふくなども子どものころに予防注射を受けますが、これらも絶対かからないわけではないのです。
うちの息子もおたふくの予防接種を1歳頃に受けましたが、年中さんのときにおたふくにかかりました。
予防接種を打ったもののうまく抗体ができない場合もありますし、ものによっては抗体が減ってきたりします。
さらに言えば、抗体があったとしてもかかってしまう人もいるんです(-_-;)
なのでインフルエンザワクチンを受けたとしてもかかるときはかかるんです。
インフルエンザワクチンは重症化や合併症の予防にも効果あり!!
インフルエンザワクチンを接種しても結局かかるんじゃ意味ないじゃん!と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
そもそもインフルエンザにかかる確率も大幅に減少します!
さらに、かかったとしても重症化したり肺炎などの合併症を起こす確率も下げてくれます!
私の勤務するクリニックに来る患者さんも、ワクチンを打っている人と打っていない人では症状の重さに明らかに違いがあります。(打ってても症状重い人もいますが、軽い人が多い。)
息子がおたふくにかかったときも、息子を含めて「予防接種を受けていた子」は症状が軽くて済みました。
逆に「予防接種を受けていなかった子」は高熱や痛みで食べられない日が何日も続く、、など症状が重かったようです(;_;)
『インフルエンザ=急な高熱』は絶対じゃない
昔から、「冬に急な高熱が出たらインフルエンザかも!」と言われてきました。
逆に風邪をひいても「熱が高くないからインフルエンザじゃないでしょ。」と自己判断し、会社や学校に行っていた人もいたのではないでしょうか。
ところがこの「インフルエンザ=急な高熱」は絶対じゃありません。
しかもここ数年で「高熱のでないインフルエンザ」が増えてきているように思います。(病院で勤務してての実感です。)
その原因は定かではありませんがいくつか考えられます。
もともとの免疫力が弱い
「発熱」というのは免疫反応です。体に入ってきたウイルスと、体の中にある免疫力(抗体)が戦うことで発熱します。
そのため、高齢者など免疫力が低下している人ではインフルエンザにかかっても「高熱が出ない」というケースは珍しくありません。
インフルエンザワクチンの効果
さっきの話と矛盾しているようですが、ワクチンを接種していたことで「発熱」を含む症状が軽減されるケースもあります。
じゃあどうなったらインフルエンザってわかるの??
これはですねー、検査してみないとわかりません!!(;´・ω・)
あの鼻に細い綿棒グリグリ突っ込まれるヤツね。。。
でも、個人的な見解ですが「節々が痛い」「だるい」という人が多いです。
なので、熱が高くなくてもこれらの症状がある人は要注意!!と思っていただければなあと思います。
これらの症状がなくても、体調がいつもより悪くて「人混みに行った」とか「近くの人がインフルエンザだった」とか心当たりがある人は一度受診して検査してもらってもいいと思いますよ~(;´・ω・)
まとめ
・インフルエンザワクチンは発症の確立を下げ、重症化や合併症の確率も下げる!!
・インフルエンザワクチンを打っていてもかかるときはかかる。
・インフルエンザワクチンは重症化や合併症の確率も下げる。
➡だからインフルエンザワクチンは絶対打った方がいいよ!!
ってことと、
・高熱じゃなくてもインフルエンザの可能性はある!!
➡だから受診せずに登校・通勤するのはやめて~(/ω\)(感染拡大!!)
ってこと!へば!(おしまいっ)