健康

【体験談】全身麻酔が怖い!!って人は読まなきゃ損!わかりやすく簡単に説明します☆

こんにちは。ぽんごーです。

私は子供のころを入れれば4回全身麻酔を受けたことがあります。

社会人になってからは3回。おそらく人生の中であと2回以上はまた手術を受けることになると思います(^^;

そもそも私は呼吸器・消化器外科病棟で看護師として働いていましたので、全身麻酔のメリット・デメリットは重々承知していましたから、全然怖くありませんでした。

これから全身麻酔を受けるんだけど、怖くて怖くて・・・!

という方に読んでもらえたらと思います。

未知のことが怖いのは当然ですからね!

全身麻酔について

一応看護師ですし全身麻酔について作用機序を説明しようかと思いましたが、「脳」とか「神経」とかいう単語を使うだけで「なんだか怖い!!」と思われそうなのでやめました(^^;

別に怖いことではないんですけどね。

近年の麻酔は新しい麻酔薬の開発や麻酔法の改良、モニタの普及により急速な発展を遂げていて、安全性が向上しています!

副作用が少なく調節性が優れているため、複雑な手術および麻酔への対応も可能になってるんですよ~。

手術が可能=全身麻酔を使用する上でのリスクは低い

といっても、やはり全身麻酔での手術は身体には負担がかかります。普通の人なら問題ありませんが、高齢の方や特定の持病のある方の場合はリスクが高くなります。

しかしその場合は事前に説明がありますし、リスクが高すぎる場合には手術自体ができません。

つまり、「手術が可能」と言われただけの人は全身麻酔を使用することにおいて特別心配する必要はないんです。

術前検査について

でも自分が気づいてないだけで手術ができないような持病があるかも・・・

そう思った方もいるかもしれません。

そのために術前検査があります。

基本的なものだと

・胸腹部レントゲン

・呼吸機能検査

・心電図

・採血(血液型、感染症チェック、腎機能、肝機能など全身状態評価)

くらいですかね。

あとは手術の部位や種類によってCTやエコー、MRIなどを医師が追加していきます。

逆に言えば、たとえどんなに高齢でもこれらの検査で問題なければ手術のリスクは若い人となんら変わりません。

実際にいますからね。80代なのに30代の人と変わりないような検査結果の患者さん。

むしろ暴飲暴食、ヘビースモーカーの中高年の方がヤバかったりする場合も・・・((+_+))

ちなみに私は毎回呼吸機能検査でひっかかります(;´・ω・)

喫煙歴も少々ありますが、それよりももともとの肺が小さめのようでして(汗)

小、中学校で吹奏楽やってたから肺活量はある方だと思ってたのに・・・”(-“-)”

まあでも別に医者からは何も言われないしスルーしてますw

実際の手術ももちろん3回とも問題ありませんでした。

手術や入院の体験談はコチラで書いてます↓

全身麻酔のメリット

全身麻酔の最大のメリットは意識がないということです。

意識がない事で、

  • 痛くない
  • 怖くない
  • パニックにならない
  • 不安にならない
  • 手術の邪魔をしない(動かない、喋らない)

などという様々なメリットがあります。

昔、大腸内視鏡を受けた患者さんが痛みと恐怖でパニックになり大暴れしたのを押さえつけたことがあります。こんなふうになったら医療者側も患者さん側も危険です。

麻酔バンザイですよ\(^o^)/

全身麻酔のデメリット

ところがこの最大のメリットである「意識がない」というのはどうやら患者さんの不安の「最大のデメリット」でもあるようですね。

何をされてるかわからない。という不安はわかりますが、仮に痛みだけが抑えられる麻酔があったとしても意識があったら余計怖いですよね。。

一般の患者さんだったら手術中も何やってるかチンプンカンプンでしょうし。

私は医療従事者なので興味ありますが、長時間動かないでじっとしてるのも辛いし退屈・・・意識なくす方法でお願いしますw

全身麻酔でその他のデメリットとしては副作用や合併症です。

全身麻酔の副作用・合併症について

これは細かいことを言うとたくさんありますし怖いこともありますが、あなたが普段飲んでる風邪薬と同じと考えて下さい。

市販の風邪薬の説明文書をよく読んでみると、「これらの副作用が起こる可能性があります」という欄に、『アナフィラキシーショック:意識の混濁等(抜粋)』というものがあると思います。

ショックは死亡する可能性もあります。でもそんなの気にしながら風邪薬飲んでる人はいないですよね。

全身麻酔の重篤な副作用や合併症もそれと同じだと思えば、そこまで心配する事ではないと思えるのではないでしょうか?

しかし重症度は低いものの実際に起こりうる可能性が高い副作用もありますので、そちらを以下に挙げていきます。

頭痛・吐き気

これは硬膜外麻酔をした患者さんに起こりやすい副作用です。

頭が重い感じがすることもありますが、安静にすることで徐々に回復します。

のどの痛み・声のかすれ

全身麻酔をすると喉に管を通して人工呼吸器を付けます。その入れる作業を『挿管』といいます。

挿管する際に狭かったり角度がいまいちだったり挿管する人がヘタだったりすると喉をゴリゴリやられるので、喉が痛かったり声がかすれたりすることがあります。

ちなみに私は挿管しにくいようで、毎回喉が痛いです。それどころか出血してます”(-“”-)”2,3日ツバに血が混じります。毎回です。

1回目は担当の麻酔科医が知り合いだったこともあり「このヘタクソめ~!!」と思いましたが、どうやら私の喉が挿管しにくい構造のようす。

扁桃腺取った時のような激痛ではなく、ひどい風邪ひいた時ぐらいののどの痛みなのでまあ良しとします。しょうがないしね(^^;

ちなみにするっと入った人でも違和感を感じる人もいました。

喉のかわき

術前に唾液の分泌を抑える薬を使う場合もありますし、飲水も制限されますから術後にのどの渇きを訴える人はそこそこいます。

点滴をしているので脱水になるはずはありませんが。

私も多少ありましたが、麻酔後のまどろみにしがみついていましたのでそんなに気になりませんでした。

気になる方はうがいをするだけでも大分違いますので看護師に言ってみて下さい。(手術直後は飲水はできません。)

寒気・発熱

麻酔の影響で体温調節機能が鈍くなっているので、寒気や発熱が起こる場合があります。

身体を温めることで徐々におさまります。

もともとこれに対応するために術後の患者さんが戻ってくるベッドは電気毛布で温めてあったりもします。

唇が腫れたり歯が折れたりする

人工呼吸器の管を挿管する時に口をグワッとこじ開けるのですが、その際に唇が傷ついたりする場合があります。もちろん数日で治癒するレベルです。

歯が折れるというのは、もともとぐらぐらしているような歯のことです。健康な歯が折れるという事はほとんどありませんので安心して下さい。

ぐらぐらしているような歯がある場合は事前に歯医者で処置をしてもらうか、医師に相談して下さいね!

全身麻酔が怖い患者さんのよくあるQ&A

全身麻酔を不安に思っている患者さんからよく聞かれる質問に対して答えていきます。

あなたにもあてはまる質問があるかも・・・?

Q:全身麻酔って痛いの?
A:もともと入っている点滴ルートを使用しますので新たに刺したりはしませんので大丈夫!麻酔薬によっては注入する時に血管痛がある場合もありますが、ほんの数秒です。

 

Q:全身麻酔って全員効くの?効きにくい人とかいないの?
A:全員に効きます。普段お酒をたくさん飲む人や向精神薬を内服している人などで効きにくい体質の人はいますが、最終的には全員効きます。麻酔が効かなくて手術ができなかったというのは聞いたことないです。

 

Q:麻酔が切れて途中で目が覚めちゃうこともあるんじゃない?
A:絶対にありません。ずっとモニターしているので、麻酔薬が切れそうになったら追加投与します。

 

Q:全身麻酔って呼吸が止まるってほんと?心臓はとまらないの?
A:ほんとです。全身麻酔時は筋弛緩作用によって自発呼吸が止まりますので人工呼吸器をつけます。手術が終わったら、完全に自発呼吸が戻ったことを確認してから人工呼吸器を外しますので安心して下さい。

心臓も筋肉ですが、筋肉の種類が違うので心臓はとまりません。

 

Q:全身麻酔が効く時息ができなくなったって話を聞いたんだけど・・・
A:全身麻酔は麻酔薬で意識をなくし、筋弛緩薬で身体を動かなくします。呼吸が止まるのは筋弛緩薬の影響なので、麻酔薬投与後意識をなくすのが遅くて筋弛緩薬が先に効いてしまったことが考えられます。

めったにないことですが、「呼吸ができない」という感覚は恐怖やパニックを引き起こします。しかし、どのみち呼吸は止まる前提で準備してますから別に心配することはありません。「意識がなくなる前に息が止まる感覚があるかもしれないけど大丈夫!」と思っていてもらえれば安心かと思います。

全身麻酔に抵抗してみた(イイ子は真似しないでね!)

余談ですが私は全身麻酔に抵抗する、という1人ゲームをしていますw

「麻酔入れますよ~」と言われてから10秒間意識を保つ、というルールで過去2回頑張ってますがダメですね~w

7秒が限界です(・д・)チッ

麻酔に抵抗しているせいかどうかはわかりませんが、この2回は呼吸が止まりそうな感覚を味わいました。

「1,2,3,4,5,6、あ、息できない、、7、、(˘ω˘)」

って感じです。

私は全然怖くはなかったのですが、「ああ、この感覚は怖いと思う患者さんはいるだろうなぁ。」と思ったのを覚えています。

でも大丈夫ですよ!!なんたって手術室ですから!!どこの場所よりも医療器具がそろってますしね!(^^)!

ちなみに麻酔科医に怒られそうor鼻で笑われそうなのでこのゲームの話はナイショです。

次こそは10秒達成するぞー!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

手術や入院の体験談はコチラで書いてます↓

 

へばね!(おしまいって意味。)

質問やコメントありましたら、お問い合わせかTwitter@jopparikanngoshiからお願いします(^^)/

 

 

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